宿曜基本解説

12宮の解説と27宿

 
27宿の各宿は、各々4つの足を持ち、その4つの足は各々、いずれかの「宮」に属しています。
4つの足のうち、何本の足がどの「宮」に属しているかで、その宿への影響を考察します。
◆獅子宮(ししきゅう)
勇猛で統率力あり、策略にもたけ、上下関係や規則が最優先される職業(戦前なら軍人)、官僚に適する。
昇進と高貴を約束される。
万物を生育させる人徳あり。
気が短く、短慮のところあり。
肉食を好み、若死の恐れ。
出生時が日曜で、かつ日の出の時刻にあれば、「将に将たる人」となる。

◆女宮(じょきゅう)
女性には特に吉。
男性は、表面はやさしそうだが、胸のうちを人に明かさないので、他人からみてわかりにくい面あり。
なかには陰険な所のある人もいる。
適職は、官界や女性を指導したりする仕事に向き、財運あり。
多病。
特に眼の病気にかかりやすい。
木曜日生まれなら、災いにもあわず、幸福な生涯を送る。

◆秤宮(ていきゅう)
正直で正義感があり、財政を管理する才能あり。
経理関係の仕事などは適職。

◆蝎宮(かつきゅう)
多病、薄命の相あり。
性質も嫉妬心強く、悪心から他人をおとし入れるような所があり、修養を積み「寛容の心」を養うべし。
しかし、劇薬が時に病気を治すことがあるように、その力を善事に利用すればよい。
ゆえに医療関係(医師・看護士・薬剤師など)が適職。

◆弓宮(きゅうきゅう)
計略が巧み、剛気で人望もあり、困難を切り抜け目的を達成させる力がある。
財を得て成功するが、家族・親族との縁がうすかったり、孤独になりやすい。
女子の場合には不吉とされている。

◆磨宮(まきゅう)
「闘争を主る」宮。
心は荒く、性格は冷厳。
家族にも愛情がない。
仕事としては、刑罰を司るのに向いており、司法関係を適職とする。
ただし、土曜日の夜に生まれた人は、善相で頭領となるといわれている。

◆瓶宮(へいきゅう)
何事にも強力な運があり、戦えば必ず勝つ。
忠義にあつく、学問を好み、名誉と財宝を手にする。
しかし、財産を長期間保持する力に欠けるので、商売より学問の道が一番適している。
土曜の夜に生まれた者は、必ず高貴の位に達する。

◆魚宮(ぎょきゅう)
公の職(特に歴史とか文章を扱う仕事)につくと成功する。
学問があり、勤勉で忠実、正直でまちがいが少ないが、そのあまり、苦労性な面がある。
金曜と木曜生まれの人は吉。

◆羊宮(ようきゅう)
人事を司る、又、食品や料理に関する仕事に適する、商売上手でもある。
福徳が多く、辛抱強く、用心深く、健康で長命。

◆牛宮(ぎゅうきゅう)
金運があり、友達や親族の数も多く、人々から尊敬され長命である。
適職は、たくさんの従業員を使った農業・牧畜に関係する仕事。
もともとは短命だが、勤勉さが健康をつくる。
呼吸器の病気で中年ごろ苦しむことがあるので、要注意。

◆夫妻宮(ふさいきゅう)
「子孫の事を主る」宮。
異性関係が多く、子供もたくさん残す。
淫乱の性もあるので、自制が必要。
辛抱強く、内を取締ることも上手で、総務とか秘書のような仕事に向く。
土曜日生まれは大富豪になる。

◆蟹宮(かいきゅう)
「官府に舌を主る」宮とされ、報道や弁説に関係した仕事が適する(スポークスマン・弁護士・議員など)。
言葉がたくみであることを善で使えばよいが、悪に使うと、人をだましたり、知能犯的犯罪に手を染めることになる。
しかもプライドが高いので、他人に頭を下げられず、他人との協調が大事。

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