27宿の詳細解説

鬼宿


読み ： きしゅく
和名 ： たまのおぼし
インド名 ： プシュヤ

発想力と健全な精神を持ち、適応力に恵まれた宿。
霊感のような不思議なカンを備える人が多い。
人に依存しやすい為、人情に流されない自主性が大事。

各宿との相性へ

◆四神分類　※南方七宿　朱雀(すざく)

◆十二宮による分類
「蟹宮」に四足とも属しており、この１つの宮から影響を受けています。

・蟹宮（かいきゅう）
「官府に舌を主る」宮とされ、報道や弁説に関係した仕事が適する。
スポークスマン・弁護士・議員など。
言葉がたくみであることを善で使えばよいが、悪に使うと人をだましたり、知能犯的犯罪に手を染めることになる。
しかもプライドが高いので他人に頭を下げられず、他人との協調が大事。

◆七宿による分類
鬼宿は、『急速宿』に属しています。
軫宿・胃宿・婁宿も、このグループです。
この『急速宿』に影響を受ける人は剛健で、物事をなすのに早く、筋力があります。

基本的性格

じっとしていられない性格で、気まぐれのようにくるくると動き回る目まぐるしい性格です。
突然ふらりと旅に出たり、奇抜なことをしたりします。
何を考え何をしようとしているのか、外から見ていてはかり知る事は難しいでしょう。
しかし本人にははっきりした動機があり、必ずしも気分屋とはいえません。
性格は丸く邪心もありません。

世情に明るく社交性があって人情にも厚く、目上の人からも愛されるでしょう。
好奇心が旺盛で、空想力も豊か。
何事も他人より先に立つことを好きで、直観力や霊感も鋭いのです。
思ったことはすぐ実行、だめだと思えば転身も早いので、他人からみると、節操のない人のように思われがちです。
その所為か、縛られるのをきらいます。

こうした性がプラスにすれば、発明・発見をしたり新しい分野の開拓者になれます。
勝負運にも強く、一発屋として巨額の財をなすかもしれません。
しかしそのつきが突如消えてしまう運命があり、盛運と衰運との落差が大きいでしょう。
一度落ちこむと立ち上がりは早いものの、その後のねばりには欠けるようです。

常識家でありながら、どこか世間一般の軌道からはずれがちな傾向があり、実力や中身がないと横道にそれ、軌道をはずれた生涯になってしまう事も。
悪いタイプは軌道をはずれたままで、住所も定まちぬ放浪者になりかねません。
短気でそそっかしく、先走りすぎて失敗することもあります。
確かな知識と常識、技術を身につける事が開運の鍵です。

女性の場合も身のこなしは軽く性格も明るく、生き方も自出奔放なので男性の興味を引くでしょう。
望みが高く浮気の素質もありますので、軌道をはずれすぎると危険も多くなるでしょう。
感情の起伏も激しく、男性運はありそうにみえて意外に独身生活が長いかもしれません。
しかし陽気で、本人はさほど深刻には思いません。

男女ともだいたいは健康で長命の相ですが、突然思いがけない事故・災難・病気に見舞われたり、生命を落とすことがあるようです。
自分は大丈夫と健康や運を過信せず、常日頃から細心の注意をする必要があります

仕事・適職

鬼宿生れの人は、肉体的に筋力が発達している人が多いので、自由に動き回れる仕事に向いています。
ボランティア精神があるので福祉やコンサルタント関係も良いでしょう。
優れた発想力・直観・身軽な行動力は大いに生かすべきで、発明・発見に縁のある技術屋・学者・作家・冒険家・サラリーマンなどみな適職です。
また、性格が多面的で活動的な要素が強いので、生活に密着している職業や変化と刺激のある業種、旅行・飲食・ファッション・インテリア・海外関係も吉。
株や相場の成功者も多いようです。

恋愛と結婚

恋愛に対しては、理想よりフィーリングを優先するタイプ。
自由を愛し束縛を嫌うので、いつもべったりな付き合いは苦手なはず。
でも意外に嫉妬深く、交際中は恋人が生活の中心となる傾向も。
相手に振り回されたり何かと苦い思いも多いですが、恋愛の体験を通して大きく運命も変化します。

結婚すると甲斐甲斐しく尽くします。
とくに愛する人には心のこもった気遣いをみせるので、相手はあなたに愛されることで、心地よい安心感に満たされるでしょう。
鬼宿生れの人は多産系の人が多いので、沢山の子供に恵まれて賑やかな家庭を築くことができるでしょう。

鬼宿は男女ともに理性よりもフィーリングを優先する傾向が強い。
エロスに対しては"相手に従うべき"という固定観念があり、相手の快楽のためならば献身的に尽くし、強引に責められることをどこかで快感と思っている。
過激な行為を要求されてもイヤとは言えず、情に流されやすい。
その半面、執拗に愛情を押し付ける面もある。

男性の場合とてもマメで、喜びも悲しみも分かち合える関係を好む。
女性の場合とても母性的で人一倍懐が深いので、つい相手を甘やかしてしまう。

鬼宿の有名人

鬼宿の男性有名人
・いっこく堂 ・岡村 隆史 ・香取 慎吾 ・岸谷 五朗 ・京本 政樹
・坂本 竜馬 ・真田 広之 ・新庄 剛志 ・竹中 直人 ・寺山 修司
・弘兼 憲史 ・みうら じゅん ・宮本 亜門 ・力道山 ・渡辺 謙

鬼宿の女性有名人
・石川 ゆり子 ・茨木 のりこ ・島谷 ひとみ ・鈴木 保奈美
・高木 美保 ・富田 靖子 ・ともさか りえ ・平岩 弓枝 ・りょう

鬼宿の相性





◆ 命・業・胎
◆ 近距離
◆ 中距離
◆ 遠距離

最高♪★★★★★ 良い★★★★ 普通★★★ ほどほど★★ 注意！★

命業胎の関係
【命】の関係

◆鬼宿　★★★★
共に善良な鬼宿同士、良の関係が築ける相性。
ただし、お互い一人になる時間を作るのがキーワード。

【業】の関係

◆房宿　★★★★
房宿は鬼宿のナイーブな精神構造を理解してくれるので、一緒に組むことで鬼宿の生活構造も安定する。

【胎】の関係

◆壁宿　★★★★
鬼宿の価値観をしっかりと受け止めてくれる壁宿。
鬼宿のクリエイティブな発想をカタチにしてくれる相手。

栄親の関係
【栄】の関係

◆柳宿 （近距離）★★★★★
熱狂的で情熱的な柳宿とは最高のコンビネーションが組める相手。
鬼宿がキャッチャー役に回ることで互いにラッキーパーソンとなる。

◆奎宿 （中距離）★★★★
奎宿の純真さに好感を持ち、品のよさに心惹かれる相手。
密になりすぎると重たいかも。

◆心宿 （遠距離）★★★★★
鬼宿の前では心宿は無邪気に素直になれ、仮面をとって話せる合い相手。

【親】の関係

◆井宿 （近距離）★★★★
クールな井宿も、なぜか鬼宿にはとても優しい。
正反対の性格だからこそ、互いに必要としあう相手。

◆底宿 （中距離）★★★★★
鬼宿の幻想的美的感覚を現実的で実利に優れた底宿が、マネージメントしてくれる絶妙のコンビ。

◆室宿 （遠距離）★★★★
前向きで明るい室宿とは鬼宿も一緒にいて楽しい相手。
鬼宿の心も明るく照らしてくれる。

友衰の関係
【友】の関係

◆参宿 （近距離）★★★★
無邪気でどちらも自分を偽らないので、裸の付き合いが出来る相手。

◆亢宿 （中距離）★★★★★
亢宿の意志の強さが鬼宿には頼もしく、尊敬できる相手。
亢宿は鬼宿のファンタジーな面に心惹かれる。

◆危宿 （遠距離）★★★★
お互い繊細でナイーブな性格。
傷つけあうことなく暖かく笑いの絶えない間柄で、頼り合える仲。

【衰】の関係

◆星宿 （近距離）★★★★
考え方の違いはあるがお互い変わり者。
鬼宿の純粋さを星宿は真っ直ぐに受け止め、手ごたえのある関係。

◆婁宿 （中距離）★★★
リアリストな婁宿には、鬼宿はちょっと危なく映る。
お互い深入りしない間柄。

◆尾宿 （遠距離）★★★
職人肌の尾宿はエキセントリックな鬼宿が理解できない。
尾宿は鬼宿に真面目なお説教をして退屈。

安壊の関係
【安】の関係

◆張宿 （近距離）★★★
几帳面な張宿と、どんぶり勘定の鬼宿。
互いに水と油のように正反対。
張宿がリードしてあげれば好相性。

◆胃宿 （中距離）★
情愛で惹かれあうが、互いにオンリーワン精神でマイペースなので足並みが揃わない。
最終的に鬼宿が胃宿の元から去っていく。

◆箕宿 （遠距離）★★
荒削りな性格の箕宿は人の良い鬼宿には少しきつい相手。
必死に耐える側の付き合いになるが、結果的には鬼宿が得をする。

【壊】の関係

◆觜宿 （近距離）★
安定感のある觜宿は、ファニーな鬼宿を軽薄だと思い敵視しがち。
油断していると足元をすくわれる。

◆角宿 （中距離）★
人がよさそうに見えて実はとてもしたたかな角宿。
散々利用されて捨てられる。

◆虚宿 （遠距離）★★
どちらもロマンチストで夢のヴィジョンを描く人。
互いに深入りして、仮に鬼宿が虚宿を裏切った場合、とことん恨まれる。

成危の関係
【成】の関係

◆畢宿 （近距離）★★
鬼宿とは全く逆の性質。
畢宿は鬼宿に言いたい放題否定するが、太刀打ちできない。

◆軫宿 （中距離）★★★
お互いコミュニケーションの方法が違う為に、付き合っていても何か物足りない関係。

◆女宿 （遠距離）★★
のんびりペースの鬼宿と用意周到な女宿は、水と油。
上昇志向で野心家な女宿について行くのが大変。

【危】の関係

◆翼宿 （近距離）★★★
刺激は少ないが、観察するのには楽しい関係。
お互いの違いを尊重できれば良い相性。

◆昴宿 （中距離）★★★
昴宿とは趣味は合うが、現実は動かせない関係。
お互い高い理想を描いているので、友人としては吉。

◆斗宿 （遠距離）★★
ボランティア精神旺盛な鬼宿は、斗宿のフロンティア精神を少し重荷に感じるので、余り近づかない。


ページトップへ