脅威の的中率! 宿曜占星術

宿曜占星術とは?

宿曜占星術とは、インド占星術をベースにした日本の占星術です。

個人の性格占い・能力・社会性だけでなく、対人関係の相性占いと、日々の運勢占いで威力を発揮する占いです。

特に相性占いに関しては、他の種類の占いより突出した的中率をほこります。

月の周期27.3日(白道)を27に分けた宿と、宿道12宮に分け、月の状態によって人の性質や吉凶を占うことが出来ます。

暦は旧暦で詠みます。

太陽の運行を中心にした西洋占星術が、人の表層、全体的な運勢の流れを観るのに対し、宿曜占星術はより内面的・感情的な運勢を観ていく占星術だと言われています。

太陽の運行を中心として黄道12宮を配する西洋占星術と、月の運行を中心として、宿曜12宮を配する宿曜占星術は対照的なものとなっています。


宿曜27宿

27宿は四神分類「東西南北」の4つの方角に分類されます。

・北方七宿 (玄武)げんぶ
斗宿 (牛宿) 女宿 虚宿 危宿 室宿 壁宿

・東方七宿 (青龍)せいりゅう
角宿 亢宿 底宿 房宿 心宿 尾宿 箕宿

・西方七宿 (白虎)びゃっこ
奎宿 婁宿 胃宿 昴宿 畢宿 觜宿 参宿

・南方七宿 (朱雀)すざく
井宿 鬼宿 柳宿 星宿 張宿 翼宿 軫宿

※北方七宿の牛宿は、27宿には数えられません。

上記の方角から12に分けたものが下記の12宮となります。

羊宮、牛宮、夫妻宮、蟹宮、獅子宮、女宮、秤宮、蝎宮、弓宮、磨宮、瓶宮、魚宮

さらに日曜から月曜までの七曜日による分類と七宿

「安住宿、和善宿、悪害宿、急速宿、猛悪宿、軽躁宿、剛柔宿」による分類から性格、運勢、相性が診断される占いです。

また宿曜占星術は一週間の曜日の語源ともなっています。


起源

「宿曜占星術」の歴史は古く、約3000年前、文殊菩薩とリシたちが、27宿や12宮、七曜などの天体の動きや曜日、日や方角等の巡りをもとに、インド占星術の経典として上下二巻にまとめたものです。

その経典を翻訳し、西暦803年に日本にもたらしたのが弘法大師の空海です。

さらに空海がもたらしたこの経典を、密教徒たちが独自に研究、発展させた結果、完成したのが「宿曜占星術」というわけです。

また道教の概念も取り入れられており、宿曜経そのものは唐で完成したのではないかと言われています。

当時、すでにあった陰陽道の陰陽師と勢力を二分していました。

この頃、政治の判断基準として重宝されていた、 陰陽師の『陰陽道』と人気を二分するまでになり、 『宿曜道』と呼ばれることもあり、社会的地位を確立していきました。

あの織田信長も宿曜道を天下取りに活用していたが、そのあまりの的中率の高さに江戸時代、 徳川幕府は宿曜占星術を封印してしまいました。

織田信長は「宿曜道」を戦に用いたことにより、戦国の覇王となり、後に徳川が天下を統一し、300年にも及ぶ磐石な徳川幕府を築けたのも、徳川幕府が公の場では「宿曜道」を禁じ、密かに活用していたからだとも言われています。

空海が持ち帰って以降、江戸時代に入るまで日本で長く利用されてきたのですが、徳川幕府の禁じもあり、戦国時代の頃に宿曜術は一度全滅しています。その為、正式な口伝伝承者が途切れてしまっているのです。

その後、再編が行われ、編成し直しているという経緯があります。

時が経ち、明治以降に再び宿曜占星術は見直され、現在に至ります。


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